寂しがりやの猫
「中河原さん… 俺のこと、 ど、童貞だって 言いふらしてるって 本当ですか?」


「え…?」

私は 驚いた。 確かに ちょっと冗談で 結城に言ったけど… 言いふらしたりなんかしていない。


「言いふらしたりなんかしてないわよ!ちょっと冗談で言ったことはあるけど、それはアンタが変な電話してきたからで…」


市川は 物凄い形相で近付いて来た。


「俺が童貞だったら なんだって言うんですか!なんか中河原さんに迷惑かけましたか!」


「そんなこと言ってないでしょ!だから 冗談で…、ってか アンタ本当に童貞なの?」


「悪いかよ!」

市川は いきなり私の肩を持ち 床に押し倒した。


「ヤダ!痛い!何すんのよ!」


「くそっ!バカにしやがって!この淫乱女が!」

「離しなさいよ!変態!」


私は 必死にもがいて市川の股間を膝蹴りする。


「黙れ!お前なんか どうせ レイプされても興奮して悶えるんだろ!」

二人で揉み合いになっていると 突然ドアが開いた。
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