寂しがりやの猫

その日の夜。

さっそく仲澤に誘われた。

歓迎会は 明日らしく、今日は 早く帰れるらしい。

「家のほうはいいの？」

なんとなく気になって聞いてみる。

「家のほうって、奈都 聞いてない？俺 離婚したの。だから 今帰っても マンションにひとりぼっち。あ、なんならマンション来る？」


「ばーか、その手には乗らないわよ」

アハハ…と笑いあう。
懐かしいな。

そうだよね。嫌いになって別れたんじゃない。

元々 好きなタイプだし、仲澤だって私のこと好きなタイプのはず。

久しぶりに ちゃんと恋愛してみてもいいかなぁ… などと考えた。