寂しがりやの猫
席に戻ると なんだか急に気持ちが冷めてしまった。

「仲澤くん、ごめん!私 急用が出来ちゃって」

「え?マジで」

「うん。また今度誘って。ご馳走さま」

そう言って店を出た。

… あーあ、なんか調子狂う… 田村のせいだ。田村のせいだ~!
考えれば 考えるほど腹が立ってきた。

アイツ いったいなんなのよ。何の権利があって 私の心を掻き回してくれてんの?

頭に来て もう一度田村に電話をかけた。
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