桜ものがたり
光祐さまの誕生・大学入学祝いの盛大な宴が終わり、
大勢の招待客を見送った後、光祐さまと祐里は、バルコニーで静かに寄り添って
春の匂いに包まれた庭を眺めていた。
「ぼくは、これからも桜の樹に誓って、必ず、祐里を守るからね」
「ありがとうございます。私は、光祐さまを信じてついて参ります」
光祐さまは、縁談が白紙に戻されて安堵している祐里の瞳を真剣なまなざしでみつめた。
祐里は、はらりと嬉し涙を流し、光祐さまの胸に顔を埋めた。
光祐さまは、優しく祐里を抱きしめた。
桜の蕾が二人を祝福して微笑むかのようにふっくらと膨らんだ。
大勢の招待客を見送った後、光祐さまと祐里は、バルコニーで静かに寄り添って
春の匂いに包まれた庭を眺めていた。
「ぼくは、これからも桜の樹に誓って、必ず、祐里を守るからね」
「ありがとうございます。私は、光祐さまを信じてついて参ります」
光祐さまは、縁談が白紙に戻されて安堵している祐里の瞳を真剣なまなざしでみつめた。
祐里は、はらりと嬉し涙を流し、光祐さまの胸に顔を埋めた。
光祐さまは、優しく祐里を抱きしめた。
桜の蕾が二人を祝福して微笑むかのようにふっくらと膨らんだ。