夢想・連想・妄想
侘助
侘助の
開ききらない花がいい
一重の五弁の花がいい
静かに燃える
赤がいい
新年だからと言って
何も改まることはないと思っている
日付が変わっただけで
今日は昨日の続き
くり返される一日にすぎない
「明日ありと思う心の仇桜・・・」
毎日が初めであり終わりだと思っている
そう思えば今日がありがたい
命が愛おしい
などと書くのが恥ずかしくなった
もっともっと面白いことが書きたくなった
無責任で言いたい放題
都合悪いことがあれば
聞えぬ忘れたすまんすまんと逃げ回る
いいかげんに生きてみたいと思った
新年だからと言って
改まった決意などしたくもなかったが
今年はいつもと少し違う気持ちになった
心の中でモゾモゾ蠢いているものがある
じいさん語があばれたがっている