現の境界線【短編】
理性と感情の間で引き裂かれる思考。
私はオカシクなってしまったのだろうか。
冷静に考えれば、荒れていない部屋、割れていないガラス、正しい押し入れの位置、自分の衣服などからも状況証拠は完全に夢だった事を示している。
しかし私とて今まで何度でも夢を見た事はあるし、起きた時に夢だったと判らなかった事など一度もない。
だがさっき起きた時には夢から覚めた感は皆無であり、私の昨夜の記憶は確かに繋がっていた。
夢の中でさえ夢だと気付く事さえあるのに、起きてからも夢だと思えない夢などあり得るのだろうか。
何もかも解らなかった。
その時悩む私の脳裏にある閃きが生まれた。
私はオカシクなってしまったのだろうか。
冷静に考えれば、荒れていない部屋、割れていないガラス、正しい押し入れの位置、自分の衣服などからも状況証拠は完全に夢だった事を示している。
しかし私とて今まで何度でも夢を見た事はあるし、起きた時に夢だったと判らなかった事など一度もない。
だがさっき起きた時には夢から覚めた感は皆無であり、私の昨夜の記憶は確かに繋がっていた。
夢の中でさえ夢だと気付く事さえあるのに、起きてからも夢だと思えない夢などあり得るのだろうか。
何もかも解らなかった。
その時悩む私の脳裏にある閃きが生まれた。