現の境界線【短編】
今のようにほぼ毎日呑む習慣がつく以前は、酒など特別なイベント等の時位しか呑まなかった。

だが仕事を筆頭とした日々のストレスから不眠症に近い状態になり、布団に入っても眠れずひたすら寝返りをうち続けて明け方近くに少しウトウトするだけの日々が続いた時期があった。

このままでは必ず体を壊してしまうと思い、私が取った対策が睡眠導入剤としての飲酒である。

すると寝る前に少量のアルコールを摂取したたけで、それまで不眠気味だったのが嘘のようにスパッと眠れたのだ。

以来呑んでから寝た時の熟睡感が病みつきになり日常的に酒を呑むようになった。

今では寝酒の時間は睡眠導入剤としての役割に加えて、1日のストレスをリセットするお楽しみタイムになっている。

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