現の境界線【短編】
私の一番好きな呑み方は、お気に入りの小説のお気に入りのシーンを読みながらじっくりと、という呑み方である。

その日もイソイソと本棚から読む本を選び、冷蔵庫からツマミを選び用意した。

いつものパターンは後は風呂に入って寝るだけというタイミングで肴とツマミを用意し、風呂に入ってから呑んで寝るのだがその日は特別疲れていた。

風呂に入る前にソファーでウトウト寝てしまったのだ。

もちろんと言ったら変だが呑まずに寝ても眠りは浅く、いくらも経たない内に目が覚めてしまったが。

その後いつも通り寝る直前に風呂に入ったのだが、事件はその間に起こっのだった。

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