現の境界線【短編】

翌朝、かなり珍しい事に私の寝覚めは最高に良かった。

普段の私の寝覚めは最悪で、目覚ましに無理やり起こされてしぶしぶ目を開ける。

そして睡眠時間が足らないせいで、やや酒が残ってるようなコンディションで着替える。

食べないともたないと思うから朝食はなるべく摂るように心掛けてはいるが、食欲があるはずもなくトーストをかじるかお粥をすするのがやっとである。

いつもはそんなな私が目覚ましが鳴る前にすっきり爽快に目覚め、その上食欲までバッチリあった。

今日はなんだかイイ事がありそうだ、と思った瞬間昨日イヤな事があったのだと思い出し憂鬱になった。

警察に連絡しなくてはいけないのだった……ああメンドクサイ。