雪の天使
〜溜まり場〜

“ふわぁ〜、此処何処かなぁ?”

そう思った私は、周りを見回してみる。
するとオデコに乗っていたタオルが落ちてきて、傍らにあの金髪の青年が寝ているのがわかって、悪いと思いながらも青年を起こしてしまう。

「あのぉ、起きて下さい。」
すると

「うぅ、ぉはよ〜」
と言って起きた。
「おはようございます。」

挨拶をかえすと、驚いたのか椅子から落っこちてしまった。

「だ、大丈夫ですか?!」
「大丈夫だ。そんなことよりおまえこそ大丈夫か?」
何のことかわからなくて聞き返すと青年は呆れたようにため息をはいて、教えてくれた。

「お前覚えてないのか?繁華街でぶっ倒れたんだぞ?」

“教えてもらって思いだした。私倒れちゃったんだ。迷惑かけちゃったなぁ”

そんなことを思っていると青年が
「迷惑とか思ってんじゃねぇぞ。大丈夫か?」
そんなことを言ってくれて良い人だなぁって思った。「大丈夫です。ありがとうございます。金髪さん」
“金髪さんって読んで初めて気が付いたけど私、この人の名前しらないや。”

するとあまりにも金髪さんが面白かったのか、わらいながら名前を教えてくれた。
「ククッ、金髪さんって。俺の名前は菊地 龍吾だ。リュウで良いし、敬語もいらん。」
「う、うん。私は立花 雪乃です。ユキで良いですよ」
「他の奴らは後で来る。」
「後の奴ら?後の奴らって誰?」
リュウの仲間かなぁ?
「あぁ〜、後で説明する。」
「わかった〜。」
まぁいっか。
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