【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
昔、昔あるところに、とても貧しいお花屋さんがありました。
そのお花屋さんはとても貧しく、毎日娘に外で花を売らせていました。
「お花は、お花は要りませんか?」
「悪いけど、そんな花要らないんだよ」
「そんな!!待ってください!」
ですが、そのお花屋さんにあるのはとても小さい、雑草のような花だったので誰も買おうとはしなかったのです。
一体どうすれば皆買ってくれるの?
少女は、ずっと考えていました。
でも、いい方法は見つからなかったのです。
少女は、大事な両親のためにもお花を売ろうと一生懸命考えていました。
そして少女はある方法を思いついたのです。
お店が休みの金曜日に、町に出て皆の様子を探ろう
と・・・。
そして、金曜日の朝。
少女はお母さんに昼食を作ってもらい、それをお気に入りの花柄のバックに入れて町へと出かけていきました。