【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
その日から少女は、しばらく花を売るのを止め、町中から薬を集めていました。
もちろん、少女にたくさんの薬を買うお金なんてありませんから、病院や他の家から盗んでいきました。
そして少女は、集めた薬を全て混ぜ、花を育てるプランターなどにその薬を溶かした水をあげていくようになりました。
その少女の努力が実ったのか、ついに"幸せになれる花"が完成したのです。
少女は大変喜び、その花を売りました。
その花は、瞬く間に売れて一日に全て無くなってしまいました。
少女は、毎日毎日笑顔が消えませんでした。
少女は嬉しかったのです。
自分の育てた花で、人が幸せになれたということが・・・----