【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
「皆を幸せに・・・。皆を幸せに・・・」
少女は、一人呟きながら数々の薬を混ぜていました。
と、そこに。
----ドンドンドン!!
強くドアを叩く音が響いたのです。
少女はあわててドアを開けました。
なんとそこには、町中の人々が血相を変えて立っていたのです。
しかし人々の様子に気づかない少女は、
「あら、どうしたの?・・・まさか、花を買いに来たの?」
と、聞いていました。
そんなとき、ある人が、
「そんな訳あるか!!お前を、殺人容疑で捕まえに来た!!」
と、叫びました。
さすがに少女は、この一言には驚きを隠せないようです。
「・・・殺人容疑?どうして私が?私は、人々を幸せにしているだけ・・・」
「誰が、幸せになるだ!!皆、お前のせいで死んでいるんだぞ!!」