【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



「皆を幸せに・・・。皆を幸せに・・・」



少女は、一人呟きながら数々の薬を混ぜていました。



と、そこに。




----ドンドンドン!!



強くドアを叩く音が響いたのです。


少女はあわててドアを開けました。



なんとそこには、町中の人々が血相を変えて立っていたのです。


しかし人々の様子に気づかない少女は、


「あら、どうしたの?・・・まさか、花を買いに来たの?」


と、聞いていました。


そんなとき、ある人が、



「そんな訳あるか!!お前を、殺人容疑で捕まえに来た!!」


と、叫びました。


さすがに少女は、この一言には驚きを隠せないようです。


「・・・殺人容疑?どうして私が?私は、人々を幸せにしているだけ・・・」



「誰が、幸せになるだ!!皆、お前のせいで死んでいるんだぞ!!」



< 132 / 221 >

この作品をシェア

pagetop