【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



ある日の放課後。


私は、聡君に「一緒に帰ろ?」と言って誘ったけど、聡君は「用事があるから」って言って断った。


・・・どうせ、他の女と会うんでしょ?


分かりきったことだけど、聡君を誘惑した女を見たかったから、聡君の後をこっそりつけたの。



聡君は、公園に入っていた。


私も公園に入り、衝撃的なものを見てしまった。



私の大好きな聡君が、他の女とキスをしていた。

私が今まで見てきた浮気は、キスなんてしてなかった。



・・・許せない。

私の大好きな聡君の唇を奪うなんて!!

聡君が汚れちゃったじゃない!!


・・・始末しなくちゃ。


私はそのまま公園に残り、女が一人になるのを待った。






毎日持ち歩いていた果物ナイフを手に握って。













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