【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



次の日。


たとえ浮気をしていても、一緒に学校へ行ってくれるのは嬉しいよ!


今の私の心はウキウキ!

だから、聡君にたくさんお話してあげてるのに・・・


どうして聡君はそんなに浮かない顔をしているの?


とっても気になったから、思わず聞いちゃった!


「ねぇ、どうしてそんなに浮かない顔をしているの?」


そしたら聡君は、浮かない顔をしたまま話してくれたの。



「俺の・・・女友達が・・・昨日、誰かに殺されたんだ。しかも、別の男と一緒に・・・」


なぁんだ。そんなくだらないことだったのか。


・・・ねぇ、聡君。

聡君が悲しいのは、その"女友達"が殺されていたこと?

それとも、別の男といたこと?


本当は聞きたかったけど・・・。聡君のことも考えて、聞かないよ!


でもね、その女はどうせ私に殺される運命なのよ。


だって、私の聡君に触れたんだもの・・・



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