【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
決行の日。
私は、近くの公園に聡君を呼び出した。
片手に、果物ナイフを持って・・・。
「・・・用って何?」
そんなにぶっきらぼうに答えないでよ。
直ぐに終わらせてあげるから・・・。
「ゴメンね。・・・ねぇ、聡君。私だけのものになって?」
私はそういいながら聡君に近づいていった。
「・・・は?意味分かんない。何それ?」
「そのままの意味だよ。・・・お願い。私と一緒に死のう?」
私はそのまま果物ナイフを出し、聡君に襲い掛かった。
すると聡君は、驚いた顔をした。
そして、叫んだ。
「な!!やめろ!!近づくな!!」
「・・・どうして?・・・大丈夫だよ。直ぐ終わる」
「嫌だ!!やめろぉぉおぉぉぉぉぉお!!!!!!っうぐ!」
叫んでいる聡君をそのまま刺し殺した。
・・・痛かったでしょう?
待ってて。私も直ぐ逝くから・・・。
私は、嗤いながら喉元にナイフを突き立て、
「フフフ・・・。聡君の血の付いたナイフ・・・。もう逃がさない。ずっと一緒だよ・・・」
と呟いて、ナイフを深く差し込んだ。