【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
「う、うぅ・・・。ひっく・・・。うぇ」
静かな森に、私の嗚咽の混じった鳴き声が響いていた。
何故だろう?
もう、誰にも助けてもらえない。
このままずっと一人ぼっちで過ごすんだ・・・。
などと考えると、自然と涙が溢れてくる。
「誰か・・・。帰る道を教えて・・・。誰か・・・。私を家に帰してよ・・・!!」
私は泣きながらずっと呟いていた。
まるで、呪文のように「帰して・・・。早く家に帰して・・・」と繰り返していた。