【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
出口は分かりますか?分かりませんか?・・・分かりません
「これで、全ての少女の訳は終わったよ。さぁ、結香ちゃん?お会計に向かいましょ?」
そういいながら、リンネは私の横で笑っていた。
ちょっと、待ってよ・・・。
あまりにも似すぎていない?
この少女に出てきた、女の人と道に迷った少女が・・・。
「どうしたの?顔が青ざめてるよ」
リンネは、私の表情に気づいたのか声をかけてきた。
私は、思い切ってリンネに尋ねてみた。
「ねぇ・・・。この少女の話って・・・。私たちじゃ・・・」
「もうこれで全ての少女の話が終わったんだから、お会計にしよ?」
リンネは、私の言葉を遮って答えた。
?リンネが何も言わないってことは、あの少女はただの別人?
「分かった・・・」
私は、あまりにも似すぎていることに不信感を抱きつつも、リンネの言われるがままにお会計へと向かった。