【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
するとリンネは、一瞬驚いた顔を見せた後直ぐにまた微笑み私に言った。
「今はその質問に答えることは出来ないけど・・・。でも、私が言わなくても結香ちゃんならきっと。直に分かるよ」
そう言うと、レジが置いてあるカウンターに腰を下ろし、レジ打ちを始めた。
「何よそれ・・・。一体どういうこと?」
直に分かるって言われても・・・。
そんなこと言われると、何故か恐ろしくなってくる。
この恐怖が、何処から来るものなのか分からないけど。
私が再びリンネに尋ねると、リンネは答えた。
「その言葉の通りだよ。直に分かるから・・・。
さてと、結香ちゃんが買ったのは"使用人少女"と"人形少女(?)"だったよね?」
何か流された気もするけど、ここは取り合えず答えておくことにした。
「そうだけど・・・。ねぇ、本当にお金は取らないわよね?」
私は本当にお金は持っていなかったから、正直不安だった。
「大丈夫。"お金は"取らないよ」
「そう・・・」
その言葉を聞いて、正直ホッとした。