【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
「じゃあ、今から2人を呼び出すね」
リンネはそういい、カウンターの上にあった電話みたいなのを使い、例の少女を呼び出した。
「使用人少女と人形少女(?)。お客様からご指名よ。直ぐにいらっしゃい」
リンネが呼び出した直後に、ボンッ!!という音がした。
「うわっ!?何?」
私は驚いて音のした方を見ると、そこには既に私の買ってしまった少女達が笑いながら立っていた。
「驚かしちゃった?ゴメンね」
『ねぇねぇ、臨音。この女の人が私達を買ったの?』
使用人少女がいきなり喋りだした。
コイツ、喋るんだ・・・。
私は、当たり前だけどそう思った。
さっきまであの部屋で見たときは、皆まるで人形のように動かなかったから。
・・・まぁ、あの部屋にいる少女達は、リンネ曰くレプリカらしいけど。