【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
----ガチャリ
私は目の前の扉を開けた。
扉の先は、臨音さんが言っていた通りで、薄暗い部屋にガラスケースの陰がうっすりと見えた。
私は一番近くにあったガラスケースに近づいた。
・・・そのガラスケースの中の少女は8歳ぐらいだろうか?無邪気に・・・いや。病んだように笑いながら自転車に乗ってた。
これがレプリカだと分かっていても、背筋がぞくっとしてしまった。
私は、ガラスケースの下に貼ってある説明文を見た。
"Girl of tha bicycle"
"自転車少女"
とだけ書かれていた。
それ以外は、本当に臨音さんの言っていた赤いボタンしか無かった。
私はその名前と病んだように笑っている少女に興味を持ち、赤いボタンを何の躊躇もなく押してしまった----・・・