【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
【番外編】老婆が語る、少女館の真実
・・・わしがあの人形と出会ったのは、とある町のゴミ捨て場じゃった。
わしは"とある少女達"を集めるために、たまたまあの町に来ていたんじゃ。
何故だか分からないが、あの人形には"何かある"とそのとき察したのじゃよ。
だからわしはその日から、人形が何か行動を起こさないかどうか、観察していたんじゃ。
それから、観察を一日中続けての。
遂に、人形は行動を起こしたのじゃ。
それが、"泣く"という行動だったのじゃよ。
普通の人形が泣くはずない、と思ったわしは"疑問"から"確信"に変わったことに気づいたんじゃ。
この泣く人形に何かあると思ったわしは、ためしに人形に話しかけてみたんじゃ。
"少女館"を作り上げるために、利用しようと思っての。