【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
わしがあの人形を見つけたのはゴミ捨て場じゃったから、瞬間的に持ち主に捨てられたということは分かっていたんじゃ。
そのうえ、"泣く"という行動を起こした。
今まで数々の"とある少女達"を見てきたわしは、きっとこの人形も持ち主に怨みを持っていると思ったのじゃ。
その怨みを利用して、少女館の少女にさせようと思ったわしは、この人形に"復讐"という言葉を持ちかけた。
しかしこの人形は・・・やはりどこか変わっているようで復讐はしないと言ったのじゃ。
これにはわしも驚いた。
このままだと、中々少女を集められないと思ったわしは言い方を変えて、"持ち主に会わせてやる"という提案を持ちかけたんじゃ。
わしに協力するという条件をつけての。
その条件内容とは、"心に闇を持った少女"="訳アリ少女"を10体集めること。
このときのわしは、この人形の持ち主に会わせる気なんぞ全く無かった。
なんせわしは、少女館を作れればそれでいいと思っていたからの。