【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
しかしこの人形は、わしの言葉を本気にして引き受けると言ったんじゃ。
こんなに早く引き受けると思っていなかったわしは少しだけ焦ってしまった。
だが、そんなに簡単に集められるわけが無いと考えたわしは、人形と契約した。
この人形が集めている間に、対策を考えればいいと思っていたんじゃ。
そしてわしは、その姿のままじゃやりにくいだろうと言い、わしの魔法で人間にしてやったんじゃ。
その際に出来た、人形自身は契約の証として人形----少女----に渡した。
少女には、"集めろ"までしか言っていなかったはずじゃから、10体揃ったらこの少女ごと魔界----わしの故郷----に持って帰るつもりじゃったんじゃ。
もちろん、集めた少女達は売るんではなくて"博物館"として飾ろうかなと思っておる。
これが、わしと人形との出会いであり、人形による"闇持つ少女集め"の始まりじゃった。
ここまでくれば分かるかの?
わしが一体どんな人物かと言うこと、訳アリ少女の真実を。