【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
「聞いていなかった結香様が悪いのです。
でも、御安心を。此処に御座いますのは、所詮レプリカ・・・。
時期に止まります」
そんな臨音さんの言葉のすぐ後に、音が止んだ。
「ほら。止まったでしょう?」
・・・本当だ。
私は、ガラスケースに目をやった。
確かに、臨音さんの言葉の通り、動きは止まって元の姿に戻っている。
「では、もう一度質問します。
この“自転車少女”、買いますか?買いませんか?」
私は、さっきよりはっきりと。そして、大きな声で答えた。
「買いません!!!」
すると、臨音さんは残念そうな声で言った。
「そうですか・・・。
では、他の少女も是非御覧になってください」
その言葉を発している時、既に私は他の少女の元へと向かっていった。
・・・早く、早く見て、一刻も早くここから出なければ!!!!
そんなことを考えながら----・・・