【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
「旦那様!起きてください!!」
チュン、チュン、と小鳥のさえずりが聞こえる中、私は旦那様を起こした。
「や、やぁ、君か。おはよう」
「おはようございます!旦那様!」
寝ぼけた口調で言う旦那様に、私は笑顔であいさつした。
「もう既に、他の使用人と作った食事が出来ています」
「そうか、では着替えたら行こう。
お前は先に行って構わんぞ」
「では、お言葉に甘えて」
私は一礼し、部屋を出た。