【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
その事件は、いつもと同じ朝の出来事中に起こっちゃった。
----ザクッ、ザクッ
食堂には、私が食材を切る音だけが響いている。
私はこうして旦那様のためだけにご飯を作っているの。
だって私は旦那様の専属の使用人なのだから。
「今日は、ちょっと違ったお肉を使ってみようかな?」
私は一人呟きながらいつもと違うお肉を切っていた。
----ジュー、ジュー
私は、切ったお肉を他の野菜を混ぜ、炒めた。
朝から炒め物かキツイかな?、とか思ったけどせっかく珍しいお肉が手に入ったのだから使わなくちゃ!
「出来た!!」
私は、お皿に盛り付けて叫び笑顔になった。
旦那様、喜んでくれるかな?、とワクワクしたの。
あぁ~お肉を切ったから、手や顔やエプロンにたくさん血が付いちゃった!!
旦那様を呼ぶ前に洗わなくちゃな~、と思ったときいきなりドアが開いた。