【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



「ご飯できた?」


ドアを開けながらやって来たのは、同じ使用人仲間。


「うん、出来たよ!これから運ぶところ!」


「そう。なるべく早めにしてね。
・・・あら、今日は炒め物?」


「そうだよ!ちょっと今日は、いつもと違うお肉が手に入ったから一番に旦那様に食べさせてあげようと思って!!」


「あらあら。優しいのね。でも、その前にその手や顔やエプロンに付いた血をちゃんと洗いなさいよ!!」


「分かってるって!」


それだけ言うと、使用人仲間の彼女は出て行った。


ふ~あぶない、あぶない。

危うくバレちゃうところだった!


さて、そろそろ血も取れてきたところだし、旦那様に持っていってあげよう!







< 55 / 221 >

この作品をシェア

pagetop