【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



----コン、コン、コン


「はぁ~。ホント最悪」


私はそう呟きながら屋上へと続く階段を上っていった。


何度考えても分からない。

どうして、あの尾畑君が地味な私を誘ったの?


尾畑君は、私を地味じゃないと思うよ、何て言ってたけど・・・。


私は自分が地味としか言えない。

オシャレで、顔も可愛い由愛と違って私は、全然オシャレなんかじゃないし。

髪だって、他の子みたいに結ったり巻いたりしてなくて、ずっと伸ばしたまま。


・・・分からない。


屋上に行ったら、聞いてみようかな?


なんて考えながら、屋上の扉を開けた。



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