【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
----ガチャ
私は屋上のドアを開け、辺りを見回した。
すると、目の前の柵に尾畑君が居た。
一体いつから来てたんだろう?
そう思いながら、私は尾畑君に近づいた。
「遅れてゴメン」
一応待たせてしまったのだから謝っておいた。
「べつにいいよ。俺もさっき来たとこだし」
「本当に今日だけだからね?」
「はいはい。分かってるって」
私がしつこく言うと、尾畑君は笑って答えた。
私は早く食べて、この場から立ち去りたかった。
もしもこの光景が由愛達に見られたらと思うと・・・。
やめた。そう思うと、本当に起こりそうだったから。
・・・でもね、本当に起こっちゃったんだ。
まさか、由愛本人に見られていたとは思わなかった----・・・