【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



私が奴隷になると言ったときから、私の身体も心も既にボロボロだった。


私は毎日毎日、由愛達に命令されるようになった。


毎日必ず命令されることは、"万引き"

これは、帰りに必ず言われる。


本当は、止めたい。万引きなんてしたくない。

けど、心の何処かで一人ぼっちにはなりたくない、という気持ちがあったのを私は知っていた。

だから私は、言うことを聞くしかなかったんだ----・・・



万引きの他にも、私はたくさんの命令をされた。

自分がめんどくさい掃除の当番だったら、必ず私に頼むし・・・。

宿題だってやらされる。

またあるときは、お金を要求されることもある。

私は自分のお小遣いじゃ足りないから、そのたびにお母さんの財布からお金を盗む時だってあった。



・・・あぁ、私はどうして生きているんだろう?

あの時奴隷になる、と言った事は間違いだったの?


ううん。違わない。一人ぼっちになるよりマシだ。


でも・・・でも!私は一体どうすればいいの?



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