大好きだよ、先生




「……俺、嘘つきました」


校長室にいる人、

全員が俊也先輩を見る。


「嘘だと…?」

「はい」


校長先生が

驚いた表情で見つめる。


「確かに証拠は無いが…。じゃあなぜ、何も言われてない間中さんが来た?」

「噂か何かで聞いたんでしょう、きっと。間中さん、島崎先生の大ファンですから…」

「間中さんが謝ったのは、なぜ…」

「かばおうとしたんじゃないですか?ファンだから」


校長先生の質問に

すらすらと応える。

俊也先輩が

…助けてくれたんだ。




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