大好きだよ、先生




「どうした?」

「あ、ううん。なんでもないっ」

「嘘でしょ。言って」

「う……ん」


わたしは

先生に家族のことを話した。



───…

わたしの家族は

家族じゃない。


偽の家族。


わたしは

早くに親を交通事故で亡くし

親戚もいなく、

施設に入った。


そこで

わたしは

病気で子供が産めない

夫婦に引き取られた。




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