大好きだよ、先生
先生 ありがとう




─ガチャ


扉を開けると

そこには

…仮のお母さんとお父さんが

立っていた。


「…荷物取りに来ただけだから」

「学校のお金とかどうする気?」

「…バイトする」

「足りるわけないでしょう」

「……」

「これ、持っていきなさい」

仮のお母さんが

差し出したのは

茶色の分厚い封筒。

中身を見ると

何十枚ものお札。


「……いらないっ」


わたしは

封筒を投げつけた。




< 80 / 176 >

この作品をシェア

pagetop