大好きだよ、先生




手紙を読み終わり、

涙がまた溢れだした。


先生は

何も言わずに

服の袖で

涙を拭ってくれた。



…お母さん、お父さん。

今なら素直に

そう呼ぶことが出来るよ。


「もうすぐつくよ」

「…うん」

「学校には 俺から話すから。同居すること」

「許可、もらえるかな」

「多分… 大丈夫」


不安でいっぱいだけど

先生となら

大丈夫って思える。

…大丈夫。




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