大好きだよ、先生




─ガラッ


まだ授業中の教室に入ると

一斉に視線が集まった。

…恥ずかしい。

こうゆうのは まだ慣れない。


「遅れてすいません…」

「次からは 気を付けるのよ」

「はい…」


小さく返事をして

自分の席に座った。


授業が終わると

真っ先に

結菜が飛び付いてきた。


「何か進展あった!?」

「こ、声でかいから…」

「ま、いいから。教えろ~!!」

「んー、アレ…しそうになったんだけど、拒んじゃった」

「じゃあ、キス止まり?」

「そうゆーこと」


急に恥ずかしくなり

顔を机に突っ伏した。

拗ねた先生も

いいなーなんて、

今になって、思った。




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