恋する24時

「……」





 えっと

 わたしヘンなこと言ったかしら?





「イヤ、ゴメン!! あんまりにも遙花ちゃんが可愛かったから……」





 うっ…



 か、可愛いとか

 面と向かって言わないで欲しい。





「……」





 わたしは

 熱くなる頬を片手で仰いで





「由木さん、そう言うの困ります」





 仕事で来てるのに

 やりずらい……。





「……うん、でもオレ、遙花ちゃんにしか言わないよ?」



「!!??」





 顔を上げると

 由木さんの真剣な視線とぶつかった。



 うっ…

 ちょっとヤバい?



 告白ではないけど、かなり近くて焦る。





「……」






 専属補佐をしている営業さんと

 気まずくはなりくない。





「あのっ!! 由木さん、……わたし好きな人がいるんです」



「……そう、なんだ?」



「は、い」





 だから、そう言うの困るんです。



< 476 / 915 >

この作品をシェア

pagetop