恋する24時
「……」
えっと
わたしヘンなこと言ったかしら?
「イヤ、ゴメン!! あんまりにも遙花ちゃんが可愛かったから……」
うっ…
か、可愛いとか
面と向かって言わないで欲しい。
「……」
わたしは
熱くなる頬を片手で仰いで
「由木さん、そう言うの困ります」
仕事で来てるのに
やりずらい……。
「……うん、でもオレ、遙花ちゃんにしか言わないよ?」
「!!??」
顔を上げると
由木さんの真剣な視線とぶつかった。
うっ…
ちょっとヤバい?
告白ではないけど、かなり近くて焦る。
「……」
専属補佐をしている営業さんと
気まずくはなりくない。
「あのっ!! 由木さん、……わたし好きな人がいるんです」
「……そう、なんだ?」
「は、い」
だから、そう言うの困るんです。