それでも彼女は嘘をつく
「もぉ!ちょっと聞いてるの

 美沙!!」


「あ、、ごめんごめん

 これB-2会議室に

 もっていけばいい?

 何部?」


これは玲子と

私との暗号なのだ


こんな素敵な女が

社内の妻子持ちの部長に

つかまっている

確かに

頼りがいありそうな

お洒落で

ダンディな

モテおやぢではある


とはいえずっと

一緒にいられるわけはない


さみしくないのかな

でも絶対にやめようとしない


そこまで惚れているのか

信じているのか

彼女が強いのか

・・・意地なのか

私にはわからない


ただ、親友の事を応援している


玲子が傷つくのはわかっている

親友として『やめろ』と言うべきか

迷った事もある

でも人に言われた所で諦められない

そんな事くらいは私にも

わかっている

ピリオドは自分でつけなくては、、

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