それでも彼女は嘘をつく
ほんと高也は

接客業をするために

生まれて来たような男だ

その辺は尊敬にあたいするのだ



夢は世界中に自分の店を出す

そう言ってたっけ


ふふっ、、

思い出すとなんだか笑える


どうして高也と付き合って

どうやって別れたのか


もう覚えてないな


唯一わかることは

彼には彼女がいて

私には別居中の旦那がいたこと


要はお互いに負担のない

関係だったってことだけ


いまさら深く納得


満面の笑みを浮かべた男が

「こちらへどうぞ~」

と奈津先輩と

私たちをエスコートする


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