それでも彼女は嘘をつく
スマートな身のこなしで
高也が奈津先輩の椅子を引く
心得たものだ
当然
奈津先輩へのサーブは
必ずオーナー自らが
行うのだ
満足そうな奈津先輩
「ねぇねぇ」
ほら、始まった
「娘に初めて水着きせたのぉ ~
私が作ったのよ」
と、スマホ片手に片っ端から
みんなに見せている
うん?
確かにちょっと可愛い
さすが
地方のミス何とかだったと
自慢している
奈津先輩の娘だけあって
愛らしいのだ
でもね、先輩
いくらかわいくても
流石にケチャップを
顔全体につけて
汗なのか
別の液体なのかと一緒に
ホットドックを握り潰して
頬張り、大口あけている
そんな他人の子を
見せられたら
暑さで食欲がない上に
余計に
食べたくなくなるっつーの
あぁ目の前のロコモコの
赤いソースが憎らしい
・・・
「ちょっと美沙」
同じ部の佳代が小声で
足を蹴ってくる
はっ!
やばっ、顔に出たか
まずい
奈津先輩の座ってる
方から視線が突き刺さる
高也が奈津先輩の椅子を引く
心得たものだ
当然
奈津先輩へのサーブは
必ずオーナー自らが
行うのだ
満足そうな奈津先輩
「ねぇねぇ」
ほら、始まった
「娘に初めて水着きせたのぉ ~
私が作ったのよ」
と、スマホ片手に片っ端から
みんなに見せている
うん?
確かにちょっと可愛い
さすが
地方のミス何とかだったと
自慢している
奈津先輩の娘だけあって
愛らしいのだ
でもね、先輩
いくらかわいくても
流石にケチャップを
顔全体につけて
汗なのか
別の液体なのかと一緒に
ホットドックを握り潰して
頬張り、大口あけている
そんな他人の子を
見せられたら
暑さで食欲がない上に
余計に
食べたくなくなるっつーの
あぁ目の前のロコモコの
赤いソースが憎らしい
・・・
「ちょっと美沙」
同じ部の佳代が小声で
足を蹴ってくる
はっ!
やばっ、顔に出たか
まずい
奈津先輩の座ってる
方から視線が突き刺さる