* 俺様な先輩 *
先輩の気持ち





新垣くんが勢いよく


理科室の扉を開ける


“手”はまだ、あのまま。





黒板に字を書いていた先生は


ゆっくりこっちを向いて


あたしたちを睨んだ




………っ!


やばいっ…、今までにないくらい


睨まれてる…





「遅刻」


「はい」


「何で遅刻したんだ」


「俺がさっき階段で転けちゃって。

その時に前園さんが理科室に

行こうとしてたのを引き止めて

手当てしてもらったんです」







< 101 / 465 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop