* 俺様な先輩 *
「お前らやっぱデキてたんだ?」
「ぇ?…ちがっ…」
「かばったんだからそーゆーことだろ」
「違うっ!!」
「別に必死にならなくてもいいじゃん
俺に別れ切り出し辛かったんだろ?」
脱力したように笑うと
耳を疑うようなことを先輩は言った。
「気づかなくてごめんな?
コイツと幸せになれよ」
そう言って、
あたしと初めて会った時のように
一瞬で………
あたしの前からいなくなってしまった。