* 俺様な先輩 *
思わず目に涙が溜まる。
あたし、本当に取り返しつかないこと
しちゃったんだって……。
先輩を追いかけて、ちゃんと話したら
未来は違ってたのかな…
「泣いてる?」
息が荒くなったのに気づいたのか
先輩はあたしを覗き込んできた。
「ほっといてください…っ」
「あ、そ。じゃ続けて?」
ほんっとにエラソーなんだから。
まぁ…でも、今同情されても
あたし、もっと泣いちゃうし。
よかったのかも。