春、恋。夢桜。
月美丘の桜が消えてから、もう3日が経った。
いや、まだ3日しか経っていなかった。
不思議なことに、この3日間
俺にとってとてつもなく長い3日間だったように思う。
本当に何にもする気になれなくて、何もかもが嫌だった。
本当に些細なことでも億劫で、何もかもが馬鹿みたいに思えた。
それでも何となく、ジョギングだけはやめたくないと思った。
それをやめると、確かにあったはずの月美丘と俺の繋がりが嘘になるんじゃないかって……
そんな錯覚に陥ってたのかもしれない。
でも、それも結局1日でやめた。
『この先工事中のため、立ち入り禁止』
月美丘に登る階段の下に設置されたその冷たい活字を見た瞬間に
あれ程やめたくなくて仕方がなかったジョギングも、する意味がないような気になった。
桜が消えた影響は、俺以外の人にもあったらしい。
翌日に行った学校では、その話題で持ち切りだった。
単純に驚くだけの奴もいれば、幼い頃の遊び場の消失を嘆く奴もいた。
昔から澄月町に住んでいる両親や祖父母が悲しがっていた、などと話す奴もいた。
いや、まだ3日しか経っていなかった。
不思議なことに、この3日間
俺にとってとてつもなく長い3日間だったように思う。
本当に何にもする気になれなくて、何もかもが嫌だった。
本当に些細なことでも億劫で、何もかもが馬鹿みたいに思えた。
それでも何となく、ジョギングだけはやめたくないと思った。
それをやめると、確かにあったはずの月美丘と俺の繋がりが嘘になるんじゃないかって……
そんな錯覚に陥ってたのかもしれない。
でも、それも結局1日でやめた。
『この先工事中のため、立ち入り禁止』
月美丘に登る階段の下に設置されたその冷たい活字を見た瞬間に
あれ程やめたくなくて仕方がなかったジョギングも、する意味がないような気になった。
桜が消えた影響は、俺以外の人にもあったらしい。
翌日に行った学校では、その話題で持ち切りだった。
単純に驚くだけの奴もいれば、幼い頃の遊び場の消失を嘆く奴もいた。
昔から澄月町に住んでいる両親や祖父母が悲しがっていた、などと話す奴もいた。