春、恋。夢桜。
「告白だよ。告白」
「馬鹿はお前だろうがっ!何だ?……って、あ、あれか!俺が何でも言えとかなんとかって言ったからか……!?
いや、でもそれは麗華ちゃんに関する話のことであって……俺はやっぱり女と……だな。
でも、響なら……いやいやいや……!やっぱそこはだな……」
もう、潤が何を言ってるのかわからない。
それくらい滅茶苦茶な言葉を言い続ける潤だけど
足だけはしっかりと、確実に屋上に向けて進んでいた。
勝手に勘違いをして混乱してる様子を密かに笑いながら、例の階段に足を踏み入れる。
あれだけ嫌な雰囲気に包まれてると思い込んでたこの場所も
今は不思議と嫌じゃない。
俺は、躊躇うことなく屋上のドアを押し開けた。
「響!やっぱり俺は無理だ!!ごめんっ!!」
少し歩いてから立ち止まった俺に、ドアを閉めてから追いついてきた潤が言った。
「何の話だよ。俺、まだ何も言ってねぇし……。
だいたい、お前に謝ってもらわなきゃいけないことなんて、何にもないと思うんだけど?」
「いや、でもさ、俺はやっぱり、付き合うなら女がいいわけで……」
「いや、それは俺だって同じだし」
「だろ?だからだな、俺はお前の気持ちには……って、え?」
潤は、わけがわからない、という表情でぽかん、とした。
その顔があまりにも間抜けすぎて、笑いが込み上げる。
「馬鹿はお前だろうがっ!何だ?……って、あ、あれか!俺が何でも言えとかなんとかって言ったからか……!?
いや、でもそれは麗華ちゃんに関する話のことであって……俺はやっぱり女と……だな。
でも、響なら……いやいやいや……!やっぱそこはだな……」
もう、潤が何を言ってるのかわからない。
それくらい滅茶苦茶な言葉を言い続ける潤だけど
足だけはしっかりと、確実に屋上に向けて進んでいた。
勝手に勘違いをして混乱してる様子を密かに笑いながら、例の階段に足を踏み入れる。
あれだけ嫌な雰囲気に包まれてると思い込んでたこの場所も
今は不思議と嫌じゃない。
俺は、躊躇うことなく屋上のドアを押し開けた。
「響!やっぱり俺は無理だ!!ごめんっ!!」
少し歩いてから立ち止まった俺に、ドアを閉めてから追いついてきた潤が言った。
「何の話だよ。俺、まだ何も言ってねぇし……。
だいたい、お前に謝ってもらわなきゃいけないことなんて、何にもないと思うんだけど?」
「いや、でもさ、俺はやっぱり、付き合うなら女がいいわけで……」
「いや、それは俺だって同じだし」
「だろ?だからだな、俺はお前の気持ちには……って、え?」
潤は、わけがわからない、という表情でぽかん、とした。
その顔があまりにも間抜けすぎて、笑いが込み上げる。