春、恋。夢桜。
八、夢桜
【一】
「響!今の授業のノート見せてくれ!」
「何でだよ」
「いや、ちょっと意識失ってたらさ……メモし損ねたっていうか……」
「そうだな、俺の隣でものすごく気分よさそうに寝てたからな。お前!」
俺は、まとめた荷物を持って部屋を出た。
「良いじゃねぇか、このくらい!困った時はお互いさまだろ!?」
慌てて荷物をまとめた潤が、俺を追いかける。
「そうだな。最近だと昨日、一昨日と、お前は俺に助けてもらってるよな?困ってたもんなー、お前。
でも、俺が困ってお前に頼ったことは今のところないぞ!」
「冷たいこと言うなよ!きっと、これからも長い付き合いになるんだからさ!
そのうち響だって俺がいないと解決できないような困難に立ち向かうことになってだな……」
必死で説得しようとする潤が面白くてからかってみたけど、そろそろ良いだろ。
ノートを貸すくらい簡単だし
別に貸すのが嫌でこんなことを言ってるわけでもない。
「おっ、今から昼休みだな!奢れよ、昼飯!」
「何でだよ」
「いや、ちょっと意識失ってたらさ……メモし損ねたっていうか……」
「そうだな、俺の隣でものすごく気分よさそうに寝てたからな。お前!」
俺は、まとめた荷物を持って部屋を出た。
「良いじゃねぇか、このくらい!困った時はお互いさまだろ!?」
慌てて荷物をまとめた潤が、俺を追いかける。
「そうだな。最近だと昨日、一昨日と、お前は俺に助けてもらってるよな?困ってたもんなー、お前。
でも、俺が困ってお前に頼ったことは今のところないぞ!」
「冷たいこと言うなよ!きっと、これからも長い付き合いになるんだからさ!
そのうち響だって俺がいないと解決できないような困難に立ち向かうことになってだな……」
必死で説得しようとする潤が面白くてからかってみたけど、そろそろ良いだろ。
ノートを貸すくらい簡単だし
別に貸すのが嫌でこんなことを言ってるわけでもない。
「おっ、今から昼休みだな!奢れよ、昼飯!」