先生、キライ!
10
ところがある日、校内にバイクで学校乗り入れてくる連中がいた。
ちょうど近藤先生の授業で、いつものように黒板に向かって一所懸命汗流しながら授業をしていた。
バイクの音で、教室の中がざわざわしていた。近藤先生はしばらく無視していた。が、白いチョークをおもむろに教壇にそっと置くと窓から体を乗り出して叫んでいた。
「てめーら!うっさいんだよ!勝負するなら上がって来い!こっちは真面目に授業してんだ!邪魔するんじゃねえ!」
教室中がシーンとした。
みんなが近藤先生を見つめた。
近藤先生は、バッカヤロー!とブツブツ言いながら、私たちをちらりと見て教壇に置いた白いチョークをおもむろに持ち直して、また、淡々と黒板に向かって授業を再開した。
何事もなかったかのように……
ちょうど近藤先生の授業で、いつものように黒板に向かって一所懸命汗流しながら授業をしていた。
バイクの音で、教室の中がざわざわしていた。近藤先生はしばらく無視していた。が、白いチョークをおもむろに教壇にそっと置くと窓から体を乗り出して叫んでいた。
「てめーら!うっさいんだよ!勝負するなら上がって来い!こっちは真面目に授業してんだ!邪魔するんじゃねえ!」
教室中がシーンとした。
みんなが近藤先生を見つめた。
近藤先生は、バッカヤロー!とブツブツ言いながら、私たちをちらりと見て教壇に置いた白いチョークをおもむろに持ち直して、また、淡々と黒板に向かって授業を再開した。
何事もなかったかのように……