先生、キライ!
7
「先生、どうして授業、黒板相手に一人でやってるんですか?」
「……」
前置きなし。
いきなり本題をぶちかましたものだから、書類を書いていた近藤先生はびっくりして顔を上げた。
「……」
沈黙が長い。
「生徒にビビってるんですか?」
「そうかもなあ。俺、何言っていいかわかんねえもん」
「授業進むのも遅いし……」
「ああ、それはどうしようかなあって、思ってるし、考えてるよ」
なんだか調子が狂う。いつもの大人達みたいに体裁を繕うことをしない。
「生徒に注意しないんですか?」
「して欲しい?面倒くせえ……」
「だって、先生でしょう?」
「数学教えるだけじゃだめか?」
この先生、いったい何勝手なこと言ってるんだろうと思った。もっとおどおどしてるのかと思ったら、チョット違う。
「石野は真面目だからなあ……疲れない?」
「……」
前置きなし。
いきなり本題をぶちかましたものだから、書類を書いていた近藤先生はびっくりして顔を上げた。
「……」
沈黙が長い。
「生徒にビビってるんですか?」
「そうかもなあ。俺、何言っていいかわかんねえもん」
「授業進むのも遅いし……」
「ああ、それはどうしようかなあって、思ってるし、考えてるよ」
なんだか調子が狂う。いつもの大人達みたいに体裁を繕うことをしない。
「生徒に注意しないんですか?」
「して欲しい?面倒くせえ……」
「だって、先生でしょう?」
「数学教えるだけじゃだめか?」
この先生、いったい何勝手なこと言ってるんだろうと思った。もっとおどおどしてるのかと思ったら、チョット違う。
「石野は真面目だからなあ……疲れない?」