同居、始めました!


「そ、それはしてくれるに決まってるだろ!」


もしかしたら両親よりも一番祝ってくれるかもしれない。


俺達の一番傍にいた“妹”の雛ならきっと...



「それじゃあ両家の顔合わせとか、詳しい事はメールしていくね」


「あぁ、俺も一度はおじさんとおばさんに挨拶しときたいし」


「うん、分かった」


千鶴が大きく息を吐いたので、心配になって声をかけた、すると千鶴が
いきなり笑いだしたのだ。


「どうしたんだよ」


「だって、何だか嬉しくて、おかしくて」


笑いながらも、涙が溢れる千鶴。指で涙を拭うとくすぐったそうに肩をすくめた。


「千鶴、本当に俺でいいんだよな」

「今更、航也以外にいないよ」



それじゃあまたね、そう笑顔で千鶴は帰って行った。



帰ったら雛に報告しよう

きっと喜んでもらえる


そしたらきっと


きっと.....




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