同居、始めました!
第五章 気持ち、確かめます?
全部熱のせい
「さむーい」
冬に入り、いよいよ寒さが本格的になってきた。体を震わせながらエアコンの
スイッチを入れてキッチンに立つ。
今日は終業式。
これが終わったら明日から冬休み。三年生もなれば進路でバタバタ忙しくなる
んだろうけれど。特別に何もない限り、わたしたちはそのまま大学までエスカレーター
式だし。
わたしも、本宮君も同じ大学に進学する。
さて今朝の朝食は何を作ろうかな
冷蔵庫から適当にウィンナーと卵を取り出す。
昨日茹でたブロッコリーもあるし、あとは味噌汁かな?
頭の中で献立を考えいていると、後ろから大きくあくびをする声が
聞こえた。
「あれ?航ちゃんおはよう」
「おう、おはよう」
いつもと変わらない朝。
わたしと航ちゃんは、あれから何事もなく普通に共同生活をしている。
「今朝は早いね」
「朝から会議あるからな、用意で大変なんだ」
「そっか。朝ご飯はいる?」
「うん、食べる」
「了解」